リスクを活かす教育Wild Child Reserve
2023年8月3日
ポーランド・ルブリンにある「Wild Child Reserve」 は、子どもたちが主体となり、自らの遊びを自由に創造することを重視した革新的な教育的・社会的実践の場です。この環境においては、大人が子どもの遊びに介入することは許されず、スタッフの役割は「観察者」かつ「支援者」として位置づけられています。スタッフは、子どもの発想を尊重しながら必要に応じてサポートを行い、危険要素(hazard)は排除する一方で、子どもの成長に資する「リスク」はあえて残すという方針をとっています。これにより、子どもたちは安全性を確保された中で、自立性、創造性、レジリエンスを培うことが可能となります。
今回、この画期的な取り組みを直接学ぶ機会を提供してくださった University College of Enterprise and Administration in Lublin に深く感謝申し上げます。本プロジェクトは、子ども中心の教育モデルがいかに教育学、遊び論、そして子どもの発達研究に国際的な示唆を与え得るかを示す重要な事例といえるでしょう。