女性のリーダーシップ・ワークショップに参加しました
2025年3月20日
ポーランド・ルブリンで開催された「女性のリーダーシップ」ワークショップに参加しています。
現代社会、特にグローバル・ノースでは、女性たちがこれまでにない自由と力を獲得し、かつては実現不可能と思われていた平等の水準に到達しつつあります。政治や政策決定、ビジネス、起業、教育など、幅広い分野で女性がリーダーとして活躍している姿は、もはや珍しいものではありません。一方で、世界の多くの地域では依然としてジェンダー平等の実現に向けた努力が続けられていますが、それでも確かな前進が見られることは否定できません。
ただし、力を持つことは責任を伴います。このテーマは、単に女性のリーダーシップを称えるだけでなく、彼女たちが日常的に担っている多様な役割を理解することにもつながります。女性はリーダーや経営者、政策決定者であると同時に、母であり、娘であり、妻であり、友人であり、介護者でもあります。会社を経営しながら子育てをする、学校を運営しながら親を支える、フルタイムで働きながらパートナーを支える――そうした姿は決して特別なことではなく、現実に多くの女性が日々実践していることです。
では、私たちの社会は本当にそうした女性たちを支えられるように設計されているのでしょうか。
企業は彼女たちのニーズに応えられているのでしょうか。
教育は女性の現実に即したものとなっているでしょうか。
そして政策や職場は、女性が心身の健康を犠牲にすることなく、人生のあらゆる面で活躍できる環境を整えているでしょうか。
ここ数日、特に教育や研修の在り方について、この問いを深く考えさせられています。その中で出会ったのが、オーストラリア・パースで開発された女性向けのビジネストレーニングプログラムです。このプログラムは単にビジネスで成功することを目的とするのではなく、女性の生活全体を見据え、心身の健康や幸福を大切にする内容になっています。従来のビジネス教育を超えた、包括的に女性をエンパワーする試みだと感じました。
ルブリンでのワークショップに参加しながら改めて実感するのは、これらのテーマが国や文化を超えて共有されるべき普遍的な課題であるということです。女性のリーダーシップを育むことは、個人やキャリアの成長を後押しするだけでなく、変化し続ける社会そのものを持続可能なものへと導く基盤となるのです。