ドバイのCOP28に参加しました
2023年12月8日
UNESCOが立ち上げた「Greening Education Partnership」は、気候教育と持続可能性教育がどれほど密接に関わっているかを改めて感じさせてくれるものでした。各国の政策担当者がビジョンや戦略を発表する一方で、NGOの方々が現場で積み上げてきた知識や経験を共有し、さまざまな視点が交わる貴重な場となっていました。誰の発言も無意味ではなく、それぞれが全体の流れに色を加えるような、そんな雰囲気でした。
会議中は正直、感情が大きく揺れ動きました。特にハイレベルの会合では、聞き慣れた表現やこれまでの議論の繰り返しに、もどかしさや疲れを感じることも多かったです。でもその中で、希望を感じる瞬間もたくさんありました。NGOの取り組みに触れたり、熱意ある実践者の話を聞いたりするたびに、「変わる可能性はある」と実感することができました。
会期が進むにつれて、自分の中でいろんな問いが浮かんできました。この体験から私は何を持ち帰れるだろうか。教育者として、一人の人間として、どんな変化があったのか。答えはまだ見えていない部分もありますが、ひとつ確信できたのは、「その場にいること」の大切さです。自分の声を届けること、誰かの声に耳を傾けること。小さな行動の積み重ねが、きっと大きな変化の土台になる。そう感じることができたのは、何よりの収穫でした。