ルーマニアの国際セミナーに参加しました
2024年3月26日
【Connection Regenerator 国際セミナー 第1・2日目レポート】
ルーマニア・ヤシ市を舞台に開催された「Connection Regenerator」国際セミナーの初日と2日目の様子をご紹介いたします。本プロジェクトは、エラスムスの助成を受けて実施されており、ヨーロッパ各地からの参加者が集い、コミュニティ再生と「つながり」の再構築をテーマに、多様なワークショップと対話を通じて学びを深めています。
第1日目:自己紹介から組織間の理解へ
初日は、参加者同士の関係性を築くため、「名前の由来を語る」というアイスブレイクからスタートしました。個々人の名前に込められた文化的・個人的な背景を共有することで、自然と相互理解が生まれ、場に温かな一体感が生まれました。
その後は、地元食材を生かした滋養豊かなランチをいただき、午後は「祖先とのつながり」をテーマにしたファシリテーション付きのウォークや、「つながりとは何か」を視覚的に表現するワークを通じて、身体性と思索を統合した学びが展開されました。各団体による活動紹介も行われ、参加者全体の多様な取り組みと視点が共有されました。
夜は、再び温かく丁寧に用意されたディナーを囲み、文化的・人間的な交流が自然と深まりました。
第2日目:実践知の共有と時間を超えた対話
2日目は、「Offers & Needs Market(OANM)」のワークショップから始まりました。この手法は、参加者が自分たちの持つ資源やスキル(Offers)、必要としている支援や知識(Needs)を共有することで、コミュニティ内の相互支援を促進するものです。各地域にこの手法をどのように導入・展開していけるかについて、実践的な視点から意見交換が行われました。
特筆すべきは、12名の新たなOANMファシリテーターが、今年4月よりトレーニングを開始するという報告です。この取り組みは、持続可能なネットワーク形成のための具体的な一歩として大きな意味を持っています。
午後は、「7世代を超える時間旅行」と題した体験型セッションが行われ、世代間のつながりや、未来世代への責任と希望を考える時間となりました。
夕方には、ヤシ市内ツアーが行われ、地域の文化的背景と現在の再生的取り組みについて現地視点からの学びが得られました。
本セミナーは、totel.lyおよびMai bineの共催により実施されており、「再生的なつながり(regenerative connection)」というキーワードのもと、理論と実践を架橋する深い学びの場となっています。