移民支援開発基金から助成金が決定
2021年4月
この度、当団体が移民支援開発基金(Þróunarsjóður innflytjendamála) より貴重な助成金をいただくことが決まりました。この助成金は、当団体のバイリンガルの子どもたちの支援団体「Móðurmál(モウズルマル)」 と共同で実施するプロジェクトに活用されます。
このプロジェクトは、外国にルーツを持つ若者たちのエンパワーメント を目的としており、彼らが社会により積極的に関わることを促すものです。
若者たちは、リーダーシップ研修やサステナビリティに関する教育などを受けたうえで、同じく外国にルーツを持つ小学生向けのサマーキャンプの運営 にも携わります。
本プロジェクトは、5月から6月にかけて実施 される予定です。
以下は新聞記事の要約です。
移民支援開発基金(Þróunarsjóður innflytjendamála)は、今年度合計で27件のプロジェクトに助成金を支給しました。特に子どもや若者に関する事業、就労や社会参加を促す活動、そして新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がアイスランドの移民に及ぼす影響に関する研究・開発プロジェクトに重点が置かれています。
今年は基金の予算が大幅に増額され、2018年から2020年までは年間1,000万クローナだった予算が2,500万クローナに引き上げられました。さらに今年は、16歳から19歳までの外国にルーツを持ち、現在就学も就労もしていない若者を支援するプロジェクトに対し、追加で2,000万クローナが配分されました。これは、新型コロナウイルスの影響に対する回復策の一環です。
今年度の助成金は、子どもや若者向けのプロジェクトに約820万クローナ、COVID-19関連の研究や事業に約400万クローナ、雇用や社会参加を促す活動には約987万クローナが割り当てられています。そのほか研究開発プロジェクトには約200万クローナが支給されました。
また、特に16歳から19歳までの外国にルーツを持つ、就学も就労もしていない若者を対象とした7つのプロジェクトには、合計約1,650万クローナが助成されました。さらに、この若者層の統計情報の整備にも約270万クローナが充てられています。これにより、新型コロナウイルス感染症による経済的な影響が若者にどのように及んでいるかを詳しく把握し、効果的な対策を講じることが期待されています。
基金の管理と助成金の配分は、社会省との契約に基づきウェストフィヨルド大学センターが担当しています。
社会・子ども福祉大臣のアースムンドゥル・エイナル・ダザソン氏は、「さまざまな分野で活発に取り組まれている多様なプロジェクトに助成できることをうれしく思います。今年は特に外国にルーツを持つ子どもや若者の支援に重点が置かれています。COVID-19のパンデミックは彼らに大きな影響を与えました。助成を受けた皆さんが、これらのプロジェクトを実現し成功させることを心から期待しています」と述べています。